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特徴量抽出装置

高精度な特徴量抽出を実現するAI技術

本研究では、動画データや時系列画像データから移動物体の動きを精度高く検知し、その特徴を抽出するAI技術を研究開発しました。本技術では、3次元畳み込みニューラルネットワーク(3D-CNN)を活用し、解像度別の特徴量を抽出・統合することで、より詳細な動きの解析を可能にしています。

従来の移動体検知技術では、フレーム間差分や特徴点の追跡を利用した方法が主流でした。これらの手法では、大まかな動きの検知は可能でしたが、細かな動きや解像度ごとの特徴を十分に捉えることが難しく、特に遠方にある移動体の挙動や進行方向の予測には限界がありました。

また、単一解像度での処理では、解像度ごとの特徴が考慮されず、移動体の正確な動きを把握することが困難でした。

本技術では、独自のAIモデルを活用し、従来の手法では困難だった遠方の移動体の特徴を正確に補完するとともに、細かな動きの変化を高精度に検出することを可能にしています。

この技術により、距離・速度・進行方向を認識しながら3D仮想空間に投影することができ、移動体挙動を高精度に推定することができます。

従来の移動体検知技術では、フレーム間の単純な差分計算や、特定の特徴点を追跡する手法が用いられてきました。しかし、これらの方法では、距離が遠い移動体の微細な動きを検知することが難しく、特に遠方から近づいてくる移動体に対する検出精度が課題となっていました。本技術では、移動体の時間軸と移動ベクトルを解析することで、遠方にある移動体が近づいてくる動きを高精度に検出できるようにしています。

また、特徴量エンジニアリングを移動体の検出に応用し、時系列画像データの特徴量を解像度ごとに分配・抽出・評価することで、動的な変化を的確に捉えます。そして重要度判断機能を導入することで、抽出された特徴量の中から最も有益な情報を選別し、適切な重み付けを行います。これにより、ノイズを抑えながら、より信頼性の高い特徴量を取得し、従来よりも精度の高い移動体検知を実現します。

特徴量抽出装置による仮想グリッド内の移動体挙動を推定

後方検知技術2.jpg

本技術を活用することで、より精密な移動体検知が可能となり、高度な移動体挙動推定が実現されます。これにより、安全性と効率性を兼ね備えた次世代の移動体検知システムの構築に貢献します。

当社はこの特徴量抽出技術に関するアルゴリズムと応用方法を特許で保護しており、技術の競争優位性を確保しています。
   
特許7166415 : 特徴量抽出装置

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